こんにちは。
最近は朝方や夜半の気温もすっかりと下がって、年末もあと少しだなぁとひしひしと実感しております。
さて、今週末の日曜日はいよいよ第１６８回天皇賞（秋）が開催されます。今回の天皇賞はなんと１１年ぶりに天皇陛下がご臨席なされる天覧競馬。
前回の開催ではその閃光の切れ味と鞍上による陛下への最敬礼が大きな話題となった。
今回の天覧競馬も、現在世界ランキング１位、国内のみならず世界のレーティングにおいても最強の二文字を背負う『天才』イクイノックス。そのイクイノックスとの直接対決を制して世代の頂点へとたった『ダービー馬』ドウデュース。昨年以来の一騎討ちが、特別な天覧競馬の舞台において繰り広げられるというドラマに大きな注目が集まっている。
世界最強と世代最強の一騎討ち。絶対に見逃せない熱い二分間であることは明らかだが、こと馬券という視点から見た場合まったく美味しくないことになっている。
２８日１９時現在、イクイノックスが単勝オッズ1.4倍の1番人気。2番人気に3.9倍のドウデュース。3番人気以下は10倍以上だ。
今年の春の天皇賞を制したジャスティンパレスや大阪杯馬のジャックドール等、他のメンバーもG1の舞台を制しており、力が足りないわけでは決して無い。
にもかかわらずここまでのオッズの開きがあるのは、馬券を買うファンたちがこの２頭を別格と見ているからだろう。
大穴党である私も、本来であればドウデュースとイクイノックスを避けた馬から本命馬を選ぶのが予想の常であるが、今回は流石にこの２頭に逆らうことは難しいだろうと思う。
そういったわけで今回は、上記２頭をともに◎の評価として、連下△に選ぶとするならばどの馬かに主眼をおいて予想を立てたいと考える。
４枠４番 ダノンベルーガ 鞍上：J.モレイラ
２０２２年クラシックを代表する馬の一頭であり、２２年度のダービーにおいては、前述のイクイノックス、ドウデュースを抑えて１番人気（４着）となった。実は今回の出走メンバーにおいて勝ち星が一番少ないが、皐月、ダービー、前年の天皇賞秋、ジャパンカップ、ドバイターフと全て掲示板内は確保しており、能力も実力もあるが決め手に欠けるタイプ。
前回の札幌記念は、良馬場が得意なこの馬には合わない洋芝×稍重馬場と、ゲートを出て挟まれたことによって位置を下げたことから、勝ち馬（プログノーシス）につけられた着差ほどの瑕疵は認められない。
今回は、枠も屋根も良いため、ドウデュースとイクイノックスが互いに牽制する展開となり、他馬も動き出しが遅ければ紛れも全然あると考える。
期待値という意味で一番おいしい馬はこの馬かもしれない。
メモ：パドックで見られる脚を引きずるような独特な歩様はこの馬の癖であり、評価を下げるものではない。
８枠１０番 ジャックドール 鞍上：藤岡祐介
今年の上半期2000ｍ GI大阪杯の勝ち馬。
昨年の天皇賞秋においても、今回出走のイクイノックス、ダノンベルーガとほぼ同じ位置からスパートをかけており4着に来ていることからも地力はある。
2000mのスペシャリストではあるが、コーナー4つで息を入れるタイミングがあり、急坂はあるが直線の短い大阪杯と、距離の長い向正面と、コーナー３つ（実質２つ）で息を入れる箇所が少なく、また最後の直線の長いコースレイアウトがこの馬本来の逃げの戦法を取った際に合うとは思えないが、今回のメンバーに明確な逃げ馬が居ないため、スタートからすんなりハナに立ってマイペースに落とし込むことができれば最後の直線を粘ることは可能かもしれない。
その独特なコースレイアウトから圧倒的な外枠不利とされているが、少頭数であることと、他の逃げ馬が不在なことから枠の不利はおそらくない。
しかしながら１枠のノースブリッジ、エヒトの両馬が最初のコーナーの入りまでに張り合った際には最終直線であっさり馬群に沈むことになると思う。
まとめ
今回の競馬はいわゆる見（ケン）をするのが賢い選択だと思う。
きっとたくさんのドラマが詰まった最高の二分間になると思うが、イクイノックスやドウデュースの連対が100%保証できないことから、馬券は買わずに観戦だけするほうがきっと素直に応援できて、勝った馬や鞍上に心から称賛を送ることが出来るだろう。
しかし、しかし、たとえ外れる可能性があったとしても馬券を買うのが馬券師たちであり、たとえ馬券が紙くずに成り果てようと、紙くずと悔しさを握りしめ、次こそはの思いを胸に勝った馬に称賛を送れるのがきっと本物の馬券師であるのだ。
競馬の本場、英国では競馬は紳士のスポーツ（娯楽）だ。ましてや今回は天皇陛下もご臨席なされる天覧競馬。
どんな結果になろうとも、今後ずっと語り継がれる伝説の二分間になるだろう。
印
◎ドウデュース
◎イクイノックス
▲ダノンベルーガ
↓多分買わない
△ジャックドール
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